クラフトマンポートレート

アンヌ=ソフィー・リュスト

カット職人

カット職人は、本当に熟練した技術がないとできない、厳しい仕事です。私は、暇さえあれば絵を描いたり、油絵やアクリル画を描いたりして練習を重ねています。これからカットの世界に飛び込もうとする人には、諦めずに頑張って、と励ましたいですね。私自身は、自分の信念や願望を諦めたことはなく、バカラ以外の場所で働いている自分は想像もできません。カットの修行をする前から、芸術作品を模写するのが好きでした。バカラの評判は高校生の頃から耳にしていました。この仕事を勧めてくれたのは母なんです!私の仕事は、自分に託された作品に、さまざまなダイヤモンドグラインダーを使って装飾を施すことです。ミリ単位の精度で、図案通りに彫り進め、デカンタ、グラスなど、あらゆるバカラ製品にモチーフを描き出します。まっすぐなべヴェルカット、植物をモチーフとしたカットなど、さまざまな種類の柄や装飾です。クリスタルは壊れやすく、とても柔らかい素材なので、加工には情熱と覚悟が必要とされます。私の場合、私はピースの上に描いたデッサンに従って不要部分を削りとり、その後、カットの工程でより繊細に、微調整を重ねていきます!一つの柄やモチーフの感性には何時間もかかることもあり、冷静さと厳しさ、そして多くの集中力が必要です。全身全霊で打ち込むことが欠かせませんが、やりがいのある仕事です。私はこれまでずっと、同僚や、なかでもフランス最優秀職人のタイトルを持つ先輩たちのサポートとアドバイスを頼りにしてきました。彼らが私に有益なヒントを与えてくれるお陰で、毎日新しい技術を発見し、習得することができます。いつか先輩たちに追いつくことが私の目標です。


© Trafalgar Maison de Portraits & Romain Chambodut